Memo
健康一口メモ
胃腸を救う

冷たいものの摂りすぎで、胃腸がSOS!
胃や腸は、筋肉の層で出来ていて、栄養分を吸収するためにたくさんの血管や神経が
集まり、食べた物の温度には、非常に敏感にできています。暑いからといって、冷たい
ジュースや清涼飲料水、アイスクリームなどの冷菓を食べ過ぎるとお腹が痛くなるのは、
温度を感じる神経が、体温が下がり過ぎないよう胃腸の筋肉や血管を縮めるからです。
こうなると、胃腸へ酸素や栄養分が運ばれなくなり、働きが鈍り、ガスが溜まったり、
消化不良、便秘や下痢をおこします。こうした食生活の繰り返しは、頭痛、めまい、冷え
症、胃腸病の原因となり、夏バテとなるのです。
胃腸にとって一番良い食べ物の温度は、体温と同じか、やや高めの36~40°Cです。
胃腸は活発に活動し、血流も良くなり、神経もリラックスし、体力はぐんぐん回復します。
暑い時の水分補給は、なるべく温かいお茶、ほうじ茶、麦茶、ルイボス茶にし、冷たいものは
ほどほどに。また、消化吸収を助ける山芋、なめこ、オクラは 意識して食べたい食材です。
また、消化に優れスタミナがつく、納豆や豆腐も忘れずに!
不規則な食事で胃はSOS!
胃の大切な役目は、食べ物を腸で吸収しやすいように細かくドロドロにすることです。食べ物が
胃に入ると胃液が分泌され、1分間に3~5回、12~20秒のリズムで伸び縮みを繰り返す「ぜん動
運動」を行います。こうして胃は3~5時間かけて、食べた物を消化します。毎日同じ時間に食事
をしていれば、胃は規則正しく仕事をし、休むことが出来ますが、食べたり食べなかったり、ダラ
ダラと食べ続けたり、ドカ食いや刺激物を与えたりすると、胃は、休み過ぎたり、必死で消化しよう
とメチャ頑張ったり、休む暇が無くなったり、興奮したりします。この変化が激しすぎると、口角
がただれたり、口の周りに吹き出物が出来たり、口臭やむかつき、痛みなどの症状で、胃はSOSを
送ります。
人の健康の基本は、胃を健康に保つことです。それには、まず「規則正しい食事のリズム」が一番。
朝起きたらすぐに食事をせず、30分程、軽く体を動かし、胃腸が目覚めてから食事をします。
朝食は脳を活発に動かすためにも、とても大切です。食事の割合は、「朝3、昼2、夜1」が理想的。
消化の良いものを、よく噛んで、規則正しく食べることが、胃を健康に保つことになるのです。